少女子・乙女子(読み)おとめこ

精選版 日本国語大辞典 「少女子・乙女子」の意味・読み・例文・類語

おとめ‐こ をとめ‥【少女子・乙女子】

〘名〙 (後世は「おとめご」)
未婚の若い女子。
万葉(8C後)一一・二三六〇「人の親の未通女児(をとめこ)すゑて守る山辺から 朝な朝(さ)な通ひし君が来ねばかなしも」
※島崎藤村論(1953)〈亀井勝一郎処女崇拝と罪の悦び「自己の苦しみと、反響した少女(ヲトメゴ)の苦しみと」
神楽(かぐら)を舞って神に奉仕する少女。転じて、巫子(みこ)
源氏(1001‐14頃)賢木「をとめこがあたりと思へばさか木はの香をなつかしみとめてこそ折れ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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