尚歯(読み)ショウシ

デジタル大辞泉 「尚歯」の意味・読み・例文・類語

しょう‐し〔シヤウ‐〕【尚歯】

《「礼記」祭義から。「歯」は年齢の意》老人を尊敬すること。敬老

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精選版 日本国語大辞典 「尚歯」の意味・読み・例文・類語

しょう‐し シャウ‥【尚歯】

〘名〙
① (「尚」はとうとぶ、「歯」は年齢の意) 老人をうやまうこと。高齢者を尊敬すること。敬老。
※粟田左府尚歯会詩(969)暮春見厳閣亜相山荘尚歯会詩〈藤原国光〉「春闌尚歯会佳辰、応似七賢晉日晨」 〔礼記‐祭義〕
② 「しょうしかい(尚歯会)(一)①」の略。
菅家文草(900頃)二・暮春見南亜相山荘尚歯会「逮幽荘尚歯筵、宛如洞裏遇群仙

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普及版 字通 「尚歯」の読み・字形・画数・意味

【尚歯】しよう(しやう)し

年長者を尊ぶ。〔礼記、祭義〕年の天下に貴きこと久し。~是の故に、を同じうするときは、則ち齒(し)をぶ。

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世界大百科事典(旧版)内の尚歯の言及

【尚歯会】より

…1833年(天保4)以来,数年にわたる天保の飢饉の際,紀州藩儒遠藤勝助が有志を募って飢饉対策のために設けたのがはじめで,のちに新知識や新情報交換の会合となった。この会合をもって渡辺崋山,高野長英を中心とする洋学研究団体とみなす説があるが,崋山,長英が尚歯会の有力メンバーであったにしろ,会合の主宰者が遠藤そのひとであることは,当時の文献に〈遠藤勝助尚歯会〉と明記されていることから知られる。尚歯会での飢饉対策の成果としては,遠藤勝助の《救荒便覧》,高野長英の《救荒二物考》《避疫要法》などがあげられる。…

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