尺八池(読み)しやくはちいけ

日本歴史地名大系 「尺八池」の解説

尺八池
しやくはちいけ

[現在地名]北区大宮釈迦谷

氷室ひむろ旧道の東側、釈迦谷しやかだに山と薬師やくし山の間にある灌漑用水池。周囲約四町余。池名は、並列する水樋が尺八の穴のようであるからとも、水音が尺八の音色に似るからとも伝える。

古くこの辺りは栗栖野くるすのといわれた。淳和天皇は栗栖野に遊猟し、「続日本後紀」天長一〇年(八三三)九月二五日条に「便幸綿子池、会神祇少副大中臣朝臣磯守、放調養、払水禽仙輿臨覧而楽之」とみえ、付近に綿子池わたごいけのあったことが知られるが、その名は早くすたれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「尺八池」の解説

尺八池

京都府京都市北区の市街地の外れ、釈迦谷山と薬師山の間に位置する溜池。かつて存在した綿子池という池を補修したものと伝わる。

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