尻取(読み)しりとり

精選版 日本国語大辞典 「尻取」の意味・読み・例文・類語

しり‐とり【尻取】

〘名〙
遊戯の一つ。二人以上で、前の人の挙げた物の名の語尾の一音を、次の人が語頭に置いて別の物の名をいい、これを順々に言い続けてゆくもの。「やま、まつ、つる、…」の類。〔小学国語読本(1933‐38)〕
② 文字つなぎの遊戯。前の詩歌文句の終わりのことばを、次の句の頭に置いて、さらに順々に言い続けてゆくもの。「お正月は宝船、宝船には七福神、神功皇后武の内、内田は剣菱七つ梅、梅松桜の菅原で…」「牡丹(ぼたん)唐獅子(からじし)竹に虎、虎をふまえる和藤内、内藤様はさがり藤…」の類。あとつけ。しりとりうた。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一二下「しり取りで蔵人一首やりこめる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android