尻居(読み)シリイ

デジタル大辞泉 「尻居」の意味・読み・例文・類語

しり‐い〔‐ゐ〕【尻居】

尻もちをつくこと。
猪熊おじは、―に倒れて」〈芥川偸盗

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「尻居」の意味・読み・例文・類語

し‐すえ‥すゑ【尻居】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しずえ」とも ) 土器の下に敷くもの。擎子(けいし)
    1. [初出の実例]「擎子(シズヘ) 御酒盞の台也。何も銀器也」(出典:禁中方名目鈔校註(1741‐60頃)下)

しり‐い‥ゐ【尻居】

  1. 〘 名詞 〙 後方へ倒れて尻を地につけること。しりもち。
    1. [初出の実例]「高遠、轡を持ながら、尻居にまろびぬ」(出典:古今著聞集(1254)一〇)

しり‐すえ‥すゑ【尻居】

  1. 〘 名詞 〙 椀の下に据えておく小さなつぼ。酒台子(しりひら)。〔江家次第(1111頃)〕

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