デジタル大辞泉 「尻差し」の意味・読み・例文・類語 しり‐ざし【尻差し】 1 尻のようす・格好。「馬の振る舞ひ、おもだち、―、足つきなどの」〈宇治拾遺・七〉2 (「尻刺し」とも書く)しんばり棒。しんざし。「雨戸に―をして」〈浮・一代男・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「尻差し」の意味・読み・例文・類語 しり‐ざし【尻差・尻刺】 〘 名詞 〙① 遣り戸・戸障子などをしめ、あかないようにはすかいに差しておく棒。しんざし。心張棒。[初出の実例]「こゑばかりかよふやり戸のしりざしをなほたのまぬかなき心ちする」(出典:類従本頼政集(1178‐80頃)下)② ( 尻差 ) ( 「ざし」は接尾語 ) 尻の様子。尻。[初出の実例]「馬のふるまひ、おもだち、尻ざし、足つきなどの、ここはと見ゆる所なく」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例