日本歴史地名大系 「尻沢辺町」の解説 尻沢辺町しりさわべちよう 北海道:渡島支庁函館市旧函館区地区函館尻沢辺町[現在地名]函館市住吉町(すみよしちよう)・谷地頭町(やちがしらちよう)・青柳町(あおやぎちよう)箱館市中の南、函館山の東に位置し、東は海に面する。かつては尻沢辺村と称する漁村であったが、のちに箱館市中から人々が物見遊山に訪れるようになり、近世末期には当時尻沢辺村内であった谷地頭に茶屋が建てられ、また新鋳銭所(銭座)が置かれるなど、繁華な地となった。慶応四年(一八六八)閏四月には尻沢辺町として箱館奉行から箱館裁判所に引継がれている(「箱館地方及蝦夷地引渡演説書」犀川会史料)。明治六年(一八七三)の町名町域再整理の際、町域は細分化され、一部は谷地頭町・住吉町・蔭(かげ)町・浦(うら)町・柳(やなぎ)町・赤石(あかいし)町となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by