尼寺原遺跡
にじばらいせき
八尾川と有木川に挟まれた北西側の標高約四〇メートルの低丘陵地に広がる古墳時代後期から平安時代の集落遺跡。昭和五三―五四年(一九七八―七九)島根県教育委員会が隠岐高校の建設に伴って調査、掘立柱建物跡五〇棟・竪穴状遺構八・溝状遺構七・小判状壙列八などの遺構が見付かっている。掘立柱建物跡は七間×五間が一棟、三間×三間が二棟、三間×二間が三三棟、二間×二間が一三棟、規模不明が一棟である。これらは丘陵上に四地区に分れて分布し、各地区では建物跡が重複して検出されている。出土遺物は須恵器・土師器、鋤先・鎌・鉄斧などの鉄製品、瓦片・緑釉陶器片など。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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