日本歴史地名大系 「尾ヶ分村」の解説 尾ヶ分村おがわけむら 熊本県:上益城郡清和村尾ヶ分村[現在地名]清和村緑川(みどりかわ)緑川が渓谷をなす最上流の村で、東から南にかけて小川(おがわ)岳・向坂(むこうざか)山・三方(さんぽう)山がつくる山稜で日向国と境する。文明四年(一四七二)八月二八日の阿蘇山本堂造営棟別料足日記写(阿蘇家文書)に「いゑ五 おか□□」「いゑ四 すのこ」と並記されており、後者は小村の須(す)ノ子(こ)であり、前者は尾ヶ分と推定される。「一統志」に村名はみえないが、寛永一六年(一六三九)一一月一〇日の川ノ口村等百姓連判請状(川口文書)に「まいたけ」、同月二八日の川ノ口村木原谷村等百姓連判請状(同文書)に「すのこ」と当村の小村の名がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by