尾園村(読み)おぞのむら

日本歴史地名大系 「尾園村」の解説

尾園村
おぞのむら

建武二年(一三三五)六月日の石清水八幡宮岩屋寺料田寄進状(岩屋寺文書)に「尾薗村内権俗名壱町半」とみえ、岩屋いわや寺の興行を図っていた源真の要請により同寺に寄進された。この権俗ごんぞく名一町半の地は、正和二年(一三一三)四月一七日に最明寺入道(北条時頼)後室比丘尼妙音が岩屋寺に寄進したもので、文保元年(一三一七)横田庄が内裏供御料所となった際に給主の違乱を受けたが、訴えにより同二年五月二一日安堵された(康永元年一一月一〇日「岩屋寺院主祐円目安状案」東京大学史料編纂所所蔵岩屋寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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