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尾張七宝 おわりしっぽう

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

尾張七宝

江戸後期~明治時代に広まった。銀線を使う有線七宝が持ち味で、旧七宝町(現あま市)は製造の中心だった。最盛期窯元が100軒ほどあったが、今ではわずか8軒。宝飾品七宝焼景気に左右されやすく、特にこの地は花瓶など重厚な作品を得意としたため、時代の波に抗しきれなかった。職人は高齢化し、後継者不足に悩む。

(2016-11-26 朝日新聞 朝刊 愛知・地域総合)

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

尾張七宝[金工]
おわりしっぽう

東海地方、愛知県の地域ブランド。
海部郡七宝町・名古屋市清須市で製作されている。江戸時代後期の天保年間(1830年〜1844年)、尾張の梶常吉がオランダ七宝の皿を手がかりにその製法を発見し、改良を加えたのが始まりという。図柄の輪郭になる部分に銀腺をほどこす有線七宝は尾張七宝の代表的な技術である。現在の製品には、花瓶・酒器ペンダントなどがある。1995(平成7)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典内の尾張七宝の言及

【梶常吉】より

…尾張藩士の家に生まれ,鍍金を業とする恒川家に養子となり,金属焼付けを学ぶ。後に,伝統的な七宝技術によることなく,オランダ渡りの七宝器を分析して独学により尾張七宝をつくりあげ,藩の御雇工人となる。弟子の林庄五郎,その弟子塚本貝助(ばいすけ)などの努力により,名古屋地方はその後七宝の一大産地として発展し,七宝器は明治期には重要な輸出品として量産された。…

※「尾張七宝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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