銅・金・銀・陶磁器を母胎として,金属酸化物を主色剤に使った色ガラスを盛りつけて焼きあげ,文様を表す加飾法。その色彩が仏典のいう七つの宝物に似るという意味で七宝という。日本では飛鳥時代のものが出土し,正倉院にも収蔵されるがあまり発展せず,桃山時代になって再び流行し,江戸時代には平田道仁(どうにん)がでて,家具調度や建築用材,刀剣の装飾に工夫をこらした。幕末期に梶常吉が中国やオランダに学んで隆盛させた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...