尾生信(読み)びせいのしん

精選版 日本国語大辞典 「尾生信」の意味・読み・例文・類語

びせい‐の‐しん【尾生信】

  1. 〘 連語 〙 ( 中国春秋時代、魯の尾生という男が女と橋の下で会う約束をして待っていたが女は来ず、大雨で河が増水しても男はなお約束を守って橋の下を去らなかったために、ついに溺死したという「荘子盗跖」「戦国策‐燕策・昭王」「史記‐蘇秦伝」などに見える故事から ) 固く約束を守ること。信義の固いこと。また、馬鹿正直で、融通のきかないこと。〔性霊集‐五(835頃)〕 〔淮南子‐説林訓〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 連語

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android