精選版 日本国語大辞典 「尾花の粥」の意味・読み・例文・類語
おばな【尾花】 の 粥(かゆ)
宮中で、ススキの花穂を黒焼きにしてまぜた白灰色の粥。八朔(はっさく)の祝いに食べ、疫病を除くまじないとされた。江戸時代には民間にも行なわれ、早稲(わせ)の黒焼きや黒胡麻(くろごま)が代用されることもあったという。《季・秋》
※康富記‐嘉吉二年(1442)八月一日「外史被語云、今日食蕙(ヲハナノ)粥之事、未見出処、若被見歟」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報