尿酸終末性(読み)にょうさんしゅうまつせい(その他表記)uricotelicity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尿酸終末性」の意味・わかりやすい解説

尿酸終末性
にょうさんしゅうまつせい
uricotelicity

脊椎動物のうち,窒素排出の主要形態が尿酸であるものをいう。鳥類と,爬虫類中のカメ類以外の多くのものがこれに属する。尿酸の分子骨格であるプリン環中の窒素原子は,グルタミングリシンアスパラギン酸に由来して,環式化合物となり,キサンチンを経て酸化されて尿酸となる。尿酸は難溶なので固形物として排出され,窒素の排出に水分を節約できるという生理的意味があると理解されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android