尿酸終末性(読み)にょうさんしゅうまつせい(その他表記)uricotelicity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尿酸終末性」の意味・わかりやすい解説

尿酸終末性
にょうさんしゅうまつせい
uricotelicity

脊椎動物のうち,窒素排出の主要形態が尿酸であるものをいう。鳥類と,爬虫類中のカメ類以外の多くのものがこれに属する。尿酸の分子骨格であるプリン環中の窒素原子は,グルタミングリシンアスパラギン酸に由来して,環式化合物となり,キサンチンを経て酸化されて尿酸となる。尿酸は難溶なので固形物として排出され,窒素の排出に水分を節約できるという生理的意味があると理解されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android