局方(読み)キョクホウ

精選版 日本国語大辞典 「局方」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ほう‥ハウ【局方】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国、宋の太医局で定めた処方の書。また、一般に、薬剤の調剤法。
    1. [初出の実例]「蘭書記語の一小冊を授けて写しめ、又、彼の局方の書を読しむ」(出典:蘭東事始(1815)下)
  3. ( 「やっきょくほう(薬局方)」の略 ) 薬剤の処方、分量などの標準を規定した法令

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改訂新版 世界大百科事典 「局方」の意味・わかりやすい解説

局方 (きょくほう)

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普及版 字通 「局方」の読み・字形・画数・意味

【局方】きよくほう

処方。

字通「局」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の局方の言及

【薬局方】より

…重要な医薬品について,その性状,品質,製法その他の基準を定めたもので,一般に法的強制力をもつ公定書のことを薬局方,略して局方という。薬局方の英語はラテン語のpharmacopoeaにさかのぼり,その語源はギリシア語のpharmakon(薬)とpoiia(作り方)の組合せに由来する。…

【和剤局方】より

…中国医学の処方集。《太平恵民和剤局方》というのが正式の書名であるが,通常《和剤局方》または《局方》と略して呼ばれる。宋時代の代表的な処方集の一つで,初版は北宋末の大観年間(1107‐10)に徽宗皇帝の命を受けて陳師文らが刊行した。…

※「局方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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