居住用財産の3000万円特別控除(読み)きょじゅうようざいさんのさんぜんまんえんとくべつこうじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

居住用財産の3000万円特別控除
きょじゅうようざいさんのさんぜんまんえんとくべつこうじょ

居住用の家屋やその土地を譲渡した場合,この特例が適用されて譲渡所得から 3000万円が控除される。仮に 5000万円の譲渡所得があった場合,2000万円が課税の対象になる。居住用財産の買い替え特例との間で選べるが,1988年度より買い替え特例の適用要件が非常に厳しくなったため,3000万円控除に対するウエートが高まっている。控除が受けられる要件に,(1) 所有者が居住していたものであること,(2) 買い手が配偶者や親,子,生計を一にする親族など所有者と特別な関係にないこと,(3) 譲渡した年の前々年以降にこの特例を受けていないこと,などがある。また,これらの要件を満たし,譲渡した年の1月1日時点で所有期間が 10年を超えていると 3000万円控除が受けられるほか長期譲渡所得課税の特例が適用され,通常の長期譲渡所得の税額計算よりも大幅に軽減された税率所得税および住民税が課税される。

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