デジタル大辞泉 「居成り」の意味・読み・例文・類語 い‐なり〔ゐ‐〕【居成り】 1 動きが感じられないこと。そのままの状態にあること。「今日見れば花も杉生すぎふになりにけり風は―に吹くと見れども」〈散木集・六〉2 奉公人が年季があけても、そのまま奉公を続けること。また、その奉公人。重年ちょうねん。《季 春》「この春も盧同ろどうが男―にて/史邦」〈猿蓑〉3 役者が2年以上にわたって同一の座に出演すること。また、その役者。「―、新下り、総座中残らず罷り出て」〈根無草・二〉4 遊女が同一の郭くるわに勤め続けること。また、その遊女。「―にゐれば、借銭も先づ其のぶん」〈浄・女腹切〉5 「居抜き」に同じ。「この紙屋、借宅しゃくたくを―に買ひ求めけるに」〈浮・桜陰比事・四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例