屋中村(読み)やなかむら

日本歴史地名大系 「屋中村」の解説

屋中村
やなかむら

[現在地名]三原市八幡やはた町屋中

宮内みやうち村の北に位置し、標高三〇〇―三三〇メートルの山地で囲まれた標高二〇〇―二三〇メートルの小盆地に立地。盆地の入口は狭い谷で、南東に接する美生みのう村に通ずる。御調みつぎ郡に属した。村の北部山麓に地蔵じぞうみね古墳二基がある。平安時代末期には石清水いわしみず八幡宮領御調別宮みつきべつく(八幡庄)に含まれ、渋川義陸が大永六年(一五二六)に写し置いた備後国御調郡八幡宮社領書立写(御調八幡宮文書)にみえる「よこは」「頼とう」「是兼」などは当村域内の名である。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳に高一二七・四〇三石とあり、同六年の浅野長晟知行目録(「三原市史」所収)によると、広島藩家老・三原城主浅野忠吉の知行地で、江戸時代を通じて三原浅野氏の給知。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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