屋形号(読み)ヤカタゴウ

デジタル大辞泉 「屋形号」の意味・読み・例文・類語

やかた‐ごう〔‐ガウ〕【屋形号】

屋形」という称号室町時代、特に許された守護大名が用いた。これを得なければ、家臣烏帽子えぼし直垂ひたたれ素袍すおうを着せることができなかった。

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精選版 日本国語大辞典 「屋形号」の意味・読み・例文・類語

やかた‐ごう‥ガウ【屋形号】

  1. 〘 名詞 〙 屋形という称号。室町時代、特に許された守護大名が用いた称号。この称を得た大名は家臣に烏帽子(えぼし)直垂(ひたたれ)、または素襖(すおう)などを着用させることができた。
    1. [初出の実例]「山名赤松〈略〉河野是等の大名屋形号御免有て其主人を屋形と称する也」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)二)

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