屋鈍村(読み)やどぅんむら

日本歴史地名大系 「屋鈍村」の解説

屋鈍村
やどぅんむら

[現在地名]宇検村屋鈍(やどん)

阿室(あもろ)村の北西に位置し、集落は焼内(やきうち)湾に臨む。屋喜内(やきうち)間切宇検(うきえん)方のうち。万暦二二年(一五九四)九月二八日の琉球辞令書(吉野フジエ氏所蔵文書)に「屋けうちまき里の屋とんのろ」とみえ、当地のノロ職に「もとののろのめい」、つまり元のノロの姪である「かなしもい」が任じられている。「かなしもい」の「かなし」も「もい」も敬称である。屋鈍のノロの初代は吉ナベといい(通称はノロハンニェ)、代々吉家が世襲してきたという。吉野家の旧姓は吉であったと推定される。当地では首里王府で聞得大君に会って受けた朱印状を印判とよび、ノロ家に保存して男には絶対見せてはならないものとされてきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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