屐子(読み)ケイシ

デジタル大辞泉 「屐子」の意味・読み・例文・類語

けい‐し【×屐子】

《「けきし」の音変化。「屐」は履物の意》履物の一。今の下駄足駄の類。
「高き―をさへ履きたれば、ゆゆしう高し」〈一二

げき‐し【×屐子】

けいし(屐子)

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精選版 日本国語大辞典 「屐子」の意味・読み・例文・類語

けい‐し【屐子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けきし」の変化した語 ) はきものの一種。下駄、足駄の類。げきし。
    1. 屐子〈伴大納言絵詞〉
      屐子〈伴大納言絵詞〉
    2. [初出の実例]「近衛づかさにてこの君のいで給へるに、たかきけいしをさへはきたれば、ゆゆしうたかし」(出典:枕草子(10C終)一二)

けい‐ち【屐子】

  1. 〘 名詞 〙けいし(屐子)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「はいたりしけいちを戸有所になげすて」(出典:幸若・景清(室町末‐近世初)上)

げき‐し【屐子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「屐」ははきものの意 ) 下駄。はきもの。けいし。

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