最新 地学事典 「層内礫岩」の解説
そうないれきがん
層内礫岩
intraformational conglomerate
C.D.Walcott(1894)などの提唱した本来の層内礫岩は,半固結の地層が壊され,その破壊岩片がほとんど時代の違わない堆積物中に角ばった礫として取り込まれたもの。半固結時の破壊の原因は,1)海底斜面でのスランピングなどによる半固結状態での成層岩のちぎれや,重力流による海底面の泥質堆積物の侵食,2)浅い水深下でたまった堆積物が,海水準の急激な下降により一時的に大気にさらされてできたマッドクラック。前者による層内礫岩は,主として重力流堆積物中にみられ,後者によるものは,石灰岩や赤色岩に多い。層内礫岩の特色は,堆積の中絶を意味しないこと,礫が薄板状であること,礫の岩種が単純であること。層内礫岩の意味を拡大して,礫の形状や性質に関する制限なしに,地層の内部に発達する礫岩という意味で用いることもある。ときには層間礫岩という語が同義に用いられる。
執筆者:礒見 博・久富 邦彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

