ヤイエル(その他表記)Jahier, Piero

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤイエル」の意味・わかりやすい解説

ヤイエル
Jahier, Piero

[生]1884. ジェノバ
[没]1966. フィレンツェ
イタリア詩人,小説家。聖職者の家に生れ神学を学んだが,父の死後,働きながら法学フランス文学を修めた。『ボーチェ』『ラチェルバ』など各誌寄稿主著少年』 Ragazzo (1919) ,『わたしとアルプス兵とともに』 Con me e con gli alpini (19) ,『詩集』 Poesie (65) 。また翻訳家としても知られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤイエル」の意味・わかりやすい解説

ヤイエル
やいえる
Piero Jahier
(1884―1966)

イタリアの小説家。ジェノバの牧師の子。第一次世界大戦にはアルプス山岳兵将校として前線に赴く。主著『わたしと山岳兵と』(1919)は、このときの体験をもとに書かれた。ほか青春期内面葛藤(かっとう)を描いた『少年』があるが、ファシズム体制の確立とともに作家活動を停止した。クローデルコンラッドなどの翻訳もある。

[川名公平]

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