山ノ下新田(読み)やまのしたしんでん

日本歴史地名大系 「山ノ下新田」の解説

山ノ下新田
やまのしたしんでん

[現在地名]新潟市山の下町はま町・臨港りんこう一丁目・古湊ふるみなと町・神明しんめい町・長者ちようじや町・大山おおやま二丁目・北葉きたば町・古川ふるかわ町・えのき町・榎

信濃川河口に最も近い右岸の砂丘下に位置する半農半漁の村。古来飛砂・川欠けに悩まされ、数度の移転を経て現在地に落着いた。川に面する以外沼垂ぬつたり町に囲まれる。古代渟足柵ぬたりのきが置かれたところともいわれ、また古くに称されたやま下王瀬したおうせ沼垂町の発祥地とされる。成立は「慶安延享の交、長門国豊原の人堀川藤右エ門なるもの隣村榎新田に移住して開発」という(中蒲原郡誌)。また、新発田藩主溝口氏入封の際、堀川氏・結城氏・荒川氏などが加賀国から来越して開発したとも伝える。元禄一二年(一六九九)の横越組新村付帳(新発田市立図書館蔵)では寛永一〇年(一六三三)の開発とされ、親村蒲原かんばら村の北北西に位置し道法二二町五一間。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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