改訂新版 世界大百科事典 「山下町第1洞穴人」の意味・わかりやすい解説 山下町第1洞穴人 (やましたちょうだいいちどうけつじん) 1968年,沖縄県那覇市山下町にある石灰岩の丘の第1洞穴で,第6層上部から発見された7歳ほどの小児の大腿骨と脛骨の化石。両方とも,上部骨端は分離し,骨幹下部も破損して失われている。鈴木尚が研究し,ホモ・サピエンスの特徴があるとしている。人骨より上方の第3層で発見された木炭の年代が放射性炭素法で3万2100年前と推定され,現在のところ日本で発見された最古の人骨である。執筆者:馬場 悠男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by