山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し(読み)サンチュウノゾクヲヤブルハヤスクシンチュウノゾクヲヤブルハカタシ

デジタル大辞泉 の解説

山中さんちゅうの賊ぞくを破やぶるは易やすく心中しんちゅうの賊ぞくを破やぶるは難かたし

《王陽明「与楊仕徳薛尚誠書」から》山中に立てこもっている賊を討伐するのはやさしいが、心の中の邪念に打ち勝つことはむずかしい。自分の心を律することは困難であるというたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

さんちゅう【山中】 の 賊(ぞく)を破(やぶ)るは易(やす)く心中(しんちゅう)の賊(ぞく)を破(やぶ)るは難(かた)し

  1. ( 「王陽明‐与楊仕徳・薛尚誠書」の「某向在二横水一、嘗寄二書仕徳一云、破二山中賊一易、破二心中賊一難。区区翦二除鼠竊一、何足レ為レ異。若諸賢掃二蕩心腹之寇一、以収二廓清平定之功一、此誠大丈夫不世之偉績」から ) 山中にたてこもる賊を打ち破るのはたやすいことだが、心中の邪念に打ち克つことはむずかしい。自らを律することの困難であることのたとえ。

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故事成語を知る辞典 の解説

山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し

自らを律することはとても難しい、ということのたとえ。

[使用例] 王陽明は「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」と云って居る。自分の心の中に巣喰う敵程征服し難いものはない[内田鉄洲*心眼を開け|1936]

[由来] 一五~一六世紀、明みん王朝の時代の中国の思想家、王おう陽よう明めいの文章に出て来ることば。軍隊を率いて南方の反乱軍を討伐したときに、「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し(山賊を滅ぼすのはたやすいが、心の中の邪念をふり払うのは難しい)」と述べて、精神を鍛錬することの重要性を説いています。

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