山夏見村(読み)やまなつみむら

日本歴史地名大系 「山夏見村」の解説

山夏見村
やまなつみむら

[現在地名]甲西町夏見

里夏見さとなつみ村の東に位置。北を野洲やす川が西流し、南は山地。集落は村の中ほどを貫通する東海道に沿って街村をなす。寛永石高帳に山夏見村とみえ高六六七石余、旗本渡辺領で以後幕末まで同じ。慶安二年書上では田五二六石余・畑屋敷二一石余・永荒川欠一一九石余。分間延絵図には街道上に東から東町大西町・川西町の名が記され、町並の続く様がうかがわれる。村内に一里塚が置かれた。「伊勢参宮名所図会」は夏見の里として茶店に憩う旅人の姿を描く。また「山夏見、此所桜川の名酒、又四季ともに心太を售る茶屋多し、其家毎にはしり水をしかけ、木偶をめぐらして旅人の目を悦ばしむ」などとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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