日本歴史地名大系 「夏見村」の解説
夏見村
なつみむら
- 三重県:名張市
- 夏見村
弘仁(八一〇―八二四)の頃には文武天皇皇女で伊勢斎王の多貴内親王や淡海広川の所領田があり、同じ頃に光仁天皇皇女で伊勢斎王の二品酒人内親王の領する栗林六町三段があったが(康保二年一二月一九日「伊賀国夏見郷刀禰解案」東大寺文書)、これらを含めて田地約六町、栗林一〇〇町余、野地八〇町と計二〇〇町近い広大な土地が康保二年(九六五)には参議勘解由長官藤原朝成の領有となっていた(伊賀国夏見郷刀禰解案)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報