山寺薬師(読み)やまでらやくし

日本歴史地名大系 「山寺薬師」の解説

山寺薬師
やまでらやくし

[現在地名]板倉町東山寺

じようヶ山(五七一・六メートル)の南中腹にあり、東山寺ひがしやまでら集落から北へ一キロほどの所にある。樹齢数百年の大杉に覆われた急な石段を登ると、茅葺の小さな薬師堂がある。開基年代は不明だが、鎌倉―南北朝期には坊舎甍を連ね、山寺三千坊と称されるほど繁栄し、うち現板倉町域内には山寺五山の大寺とほかに数寺があったという。本尊の薬師如来坐像頭部にある応永二年(一三九五)七月二日の胎内墨書銘に「大檀那三善讃阿」とみえ、本尊は三善氏により造立された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android