山彦栄子(読み)やまびこ・えいし

朝日日本歴史人物事典 「山彦栄子」の解説

山彦栄子

没年大正11.11.10(1922)
生年天保9(1838)
江戸後期から大正にかけての河東節三味線方本名大深てい。江戸柳橋の藤岡という船宿出身。9代目十寸見河東とその妻山彦文子の弟子といわれ,幕末から明治のはじめごろに河東節を伝承し後世に伝えるという大きな役割を果たした。女性の弟子を多く育て,その一派は俗に藤岡派と呼ばれた。

(吉野雪子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山彦栄子」の解説

山彦栄子 やまびこ-えいし

1838-1922 幕末-明治時代の浄瑠璃(じょうるり)三味線方。
天保(てんぽう)9年生まれ。江戸柳橋の舟宿藤岡の出身。十寸見河慶(ますみ-かけい)の門人。河東(かとう)節を伝承し,おおくの女性の弟子をそだて,その一派は藤岡派とよばれた。大正11年11月10日死去。85歳。本名は大深てい。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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