山徒(読み)サント

デジタル大辞泉 「山徒」の意味・読み・例文・類語

さん‐と【山徒】

比叡山延暦寺の衆徒。寺の雑事警護をしたが、非常時には僧兵となった。山法師

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精選版 日本国語大辞典 「山徒」の意味・読み・例文・類語

さん‐と【山徒】

  1. 〘 名詞 〙 比叡山延暦寺の衆徒。山法師。
    1. [初出の実例]「比叡山には信頼・義朝うちまけて、〈略〉山徒の手にかかりかひなき死をせんずるこそ口惜しけれと」(出典:平治物語(1220頃か)中)

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世界大百科事典(旧版)内の山徒の言及

【山門使節】より

…南北朝時代末期に室町幕府が延暦寺の衆徒統制のために作った組織。メンバーには,当時山徒と呼ばれていた衆徒らのうちで特に強勢な者が選ばれた。延暦寺の衆徒は,南北朝の内乱の初め,後醍醐天皇方について足利尊氏ら武家勢力を悩まして以来,南北朝時代を通じことあるごとに嗷訴(ごうそ)をもって室町幕府,北朝を威嚇し,その統制は幕府の積年の懸案であった。…

※「山徒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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