日本歴史地名大系 「山手公園」の解説 山手公園やまてこうえん 神奈川県:横浜市中区北方村山手公園[現在地名]中区山手町山手町の南方、山手丘陵の台地にある。慶応二年(一八六六)の横浜居留地改造及競馬場墓地等約書第一〇条の「公の遊園地として外国人民のために存し置くべし」の規定に基づいて設置された外国人専用遊楽場。幕府は造営に着手せず、約書で取決めた地所がすでに他に貸与されていた。明治二年(一八六九)居留外国人の請求により、明治政府は北方(きたかた)村妙香(みようこう)寺境内の六千七一八坪を山手二三〇番として明治四年に貸与した(神奈川県史料)。外国側が樹木栽植など費用約六千円を投じて築造に着手し、翌五年完工した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報