山本震琴(読み)ヤマモト シンギン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「山本震琴」の解説

山本 震琴
ヤマモト シンギン


職業
箏曲家 僧侶

肩書
飛鳥寺(真言宗豊山派)長老

資格
無形文化財保持者(八雲琴)〔昭和43年〕

本名
山本 雨宝(ヤマモト ウホウ)

生年月日
明治36年 8月12日

出生地
京都府 加茂市

学歴
真言宗立豊山専修学林〔昭和2年〕卒

経歴
昭和2年飛鳥寺住職となる。文政年間(1818〜1830)に作られた琴の一種、八雲琴(二弦琴)を中平遊琴らに師事、八雲琴7代目宗家の免許を受ける。途絶える寸前だった全曲150曲の音符記号の改善、解説をし、「八雲琴音符」を集大成したことで知られる。

受賞
明日香村名誉村民

没年月日
昭和63年 10月8日 (1988年)

家族
長男=山本 宝純(飛鳥寺住職)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「山本震琴」の解説

山本 震琴
ヤマモト シンギン

昭和期の箏曲家,僧侶 飛鳥寺(真言宗豊山派)長老。



生年
明治36(1903)年8月12日

没年
昭和63(1988)年10月8日

出生地
京都府加茂市

本名
山本 雨宝(ヤマモト ウホウ)

学歴〔年〕
真言宗立豊山専修学林〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
明日香村名誉村民

経歴
昭和2年飛鳥寺住職となる。文政年間(1818〜1830)に作られた琴の一種、八雲琴(二弦琴)を中平遊琴らに師事、八雲琴7代目宗家の免許を受ける。途絶える寸前だった全曲150曲の音符記号の改善、解説をし、「八雲琴音符」を集大成したことで知られる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山本震琴の言及

【二弦琴】より

…しかし,しだいに衰微して現在では大本教の典礼楽となっているほか,名古屋の椿神明社の奉仕楽となっている。また奈良の山本震琴(1903‐88)が大阪系の伝承を伝えていた。 琴主の実弟の越智正常(大岸元琴)が江戸に普及させたなかから,歌舞伎囃子方の藤舎芦船が出て,端唄,俗曲などの伴奏にも適するように,一方で裏板をなくすなどの簡素化をはかるとともに,一方で音量の増大をはかって駒を大きくしたりして,歌舞伎の下座(げざ)楽器としても用いられるようにした。…

※「山本震琴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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