山本山城跡(読み)やまもとやまじようあと

日本歴史地名大系 「山本山城跡」の解説

山本山城跡
やまもとやまじようあと

[現在地名]湖北町山本

種路しゆろ集落の北西に位置する山本山(三二四・四メートル、朝日山・阿閉山とも)頂上にある城跡。治承四年(一一八〇)一二月、平知盛・資盛らの率いる軍が、以仁王の平家追討の令旨に呼応した源氏方の「山下兵衛尉義経等徒党千余騎」の拠る「近江山下城」を攻めている(「玉葉」同月一五日・一六日条)。戦国時代には小谷おだに城の支城だったようで、「信長公記」元亀三年(一五七二)七月二二日条によれば阿閉淡路守が「居城山本山」に拠っており、織田信長木下藤吉郎に攻めさせている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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