山本賀前(読み)やまもと かぜん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山本賀前」の解説

山本賀前 やまもと-かぜん

1811-? 江戸時代後期の和算家
文化8年生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)の人。長谷川寛にまなび,「大全塵劫(じんこう)記」「算法点竄(てんざん)手引草初編」などを編集するが,のち破門される。幕府天文方となり,嘉永(かえい)7年箱館に赴任した。字(あざな)は益甫。通称は安之進。号は藤樹。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の山本賀前の言及

【和算】より

…長谷川と内田はそれぞれ多数の数学者を養成し,しかもその塾から多くの数学書を刊行している。長谷川の塾を長谷川数学道場といい,千葉胤秀,山本賀前,秋田義一らの数学者が輩出した。出版した数学書も,《算法新書》(1830),《大全塵劫記(たいぜんじんこうき)》(1832),《算法地方大成》(1837)など,いずれもベストセラーになっている。…

※「山本賀前」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android