山止め(読み)やまどめ

精選版 日本国語大辞典 「山止め」の意味・読み・例文・類語

やま‐どめ【山止・山留】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山にはいったり、山の産物をとるのを禁止すること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 転じて、物事をやめること。中止すること。また、飲食店がその日の品を売りつくすこと。
    1. [初出の実例]「十四五本で山留(ヤマドメ)だが、早く仕舞って帰りてえものだ」(出典歌舞伎八幡祭小望月賑縮屋新助)(1860)四幕返し)
  4. 鉱山などで、土砂崩壊を防止すること。また、その設備

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の山止めの言及

【建築施工】より

…単に〈設計図書に忠実に〉工事を進めるだけではなく,創造的な行為としての施工のあり方を追求していく必要があろう。
[基礎・山止め工事]
 建築物に負荷されるさまざまな荷重(自重,積載荷重,地震荷重,風荷重など)を地盤に伝達するための構造物を基礎構造物といい,基礎構造物の施工を総称して基礎工事という。地盤が十分な耐力をもっている場合には直接地盤の上に基礎構造物を構築するが,地盤の耐力が不十分な場合には地盤改良を行うか杭を打ってその上に基礎構造物を構築する。…

【土止め】より

…土留めとも書く。山止めと同義。傾斜面の土砂崩れを防いだり,地下構造物をつくるときの根切り掘削工事の際に,周囲の土砂の崩れ込みを防ぐとともに,地盤を安定させた状態で土砂を取り除くために設けられる土圧に抵抗する構造物。…

※「山止め」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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