山潟村(読み)やまがたむら

日本歴史地名大系 「山潟村」の解説

山潟村
やまがたむら

[現在地名]猪苗代町山潟

壺下つぼおろし村・楊枝ようじ村の南に位置する。西は猪苗代湖に面し、北・東・南は八〇〇メートル前後の山地に囲まれる。南は二本松藩領安積あさか浜路はまじ(現郡山市)。川東組に属した。本村の北西湖岸に上戸じようこ、南西に餉沢かるいざわ(地元では「かりざ」ともいう)新田の各端村がある。また本村東方に端村山崎やまざき新田があったが、のち本村に居を移した(新編会津風土記)。伝承によると、永正―大永(一五〇四―二八)頃、常陸国鹿島かしま浦の元城主関加賀守常久(下野国住人加賀某ともいう)が諸国流浪ののち会津に入って蘆名盛舜に仕え、当地を与えられて廃田・山野を開き、大永四年それまでの山中やまなか村を改め、山の田の意味から山が田と名付けたのが当村の草創という(「新編会津風土記」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android