山王院(読み)さんのういん

日本歴史地名大系 「山王院」の解説

山王院
さんのういん

[現在地名]大津市坂本本町

九院の一つで、千手せんじゆ堂・後唐のちのとう院とも称される。法華総持ほつけそうじ院の北西にあり、最澄が延暦年中(七八二―八〇六)に草創したと伝える(山門堂舎由緒記)。西谷本堂。「阿娑縛抄諸寺縁起」などによれば、五間の堂宇で五尺の千手観音立像と聖観音像を各一体安置しているが、この千手観音像(国指定重要文化財)比叡山最古の彫刻仏像とされ、千手堂とはこれに由来する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む