日本歴史地名大系 「山田水呑遺跡」の解説 山田水呑遺跡やまだみずのみいせき 千葉県:東金市山田村山田水呑遺跡[現在地名]東金市山田真亀(まがめ)川の支流小野(おの)川と鹿島(かしま)川支流の分水嶺にあたる台地上の水呑新田(みずのみしんでん)に立地する。標高六五メートル、遺跡の西側に入込む鹿島川水系の谷面との比高は一七メートル、東側の真亀川水系の谷面との比高は三二メートル。奈良・平安時代の集落跡であるが、旧石器時代と縄文時代に断続的ながら人々の生活の痕跡がうかがえる。昭和四九年(一九七四)から同五〇年にかけて発掘調査された。検出されたおもな遺構は八世紀前半―九世紀後半の竪穴住居跡一四三・掘立柱建物跡五二。特殊な出土遺物としては武具の小札、鍛冶遺構の存在を示すスラグと羽口・帯金具・閂などがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by