山田珠樹(読み)ヤマダ タマキ

20世紀日本人名事典 「山田珠樹」の解説

山田 珠樹
ヤマダ タマキ

大正・昭和期の仏文学者 東京帝国大学助教授



生年
明治26(1893)年2月26日

没年
昭和18(1943)年11月24日

出生地
東京・芝

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部哲学科心理学専攻〔大正6年〕卒

経歴
大正10年文部省在外研究員としてフランス・ソルボンヌ大留学。帰国後の13年東大文学部助教授となり、フランス文学を講じた。一方附属図書館司書官を兼任、震災後の復興に尽力。昭和5年仏文科専任となり、辰野隆鈴木信太郎とともにフランス文学の研究、紹介に努めたが、9年病気のため休職、療養生活に入った。著書に「現代仏文学研究」「フランス文学覚書」「中世仏蘭西文学」「スタンダール研究」「ゾラの生涯と作品」、随筆「東門雑草」、訳書ツンベルグ「日本紀行」、ビルドラック「商船テナシチー」、ルナールにんじん」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山田珠樹」の解説

山田珠樹 やまだ-たまき

1893-1943 大正-昭和時代前期のフランス文学者。
明治26年2月26日生まれ。ソルボンヌ大に留学し,帰国後母校東京帝大の助教授となる。また図書館司書官を兼任し,関東大震災後の図書館再建につくした。森鴎外の娘茉莉と結婚(のち離婚)。昭和18年11月24日死去。51歳。東京出身。著作に「スタンダール研究」,訳書にルナール「にんじん」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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