山迫村(読み)やまさこむら

日本歴史地名大系 「山迫村」の解説

山迫村
やまさこむら

[現在地名]杵築市鴨川かもがわ

馬場尾ばばお村の北西、鴨川村の西方に点在する。西は小高い山、東は平地である。建長二年(一二五〇)大友氏二代親秀の六男親重が、三千五〇〇貫を受けて木付きつき庄に入り築城したたけ城がある。当時は城下まで海岸であったが、高山たかやま川の土砂堆積により舟航不便となり、応永元年(一三九四)台山だいさん城に移る。小倉藩慶長人畜改帳では木付上庄に属し、山さこ村とみえ、家数一〇・人数三〇(うち本百姓四・奉公人一)、牛七・馬二とある。小倉藩元和人畜改帳では高一一九石余、家数九・人数四三(うち本百姓五・下人四・名子二)、牛七。正保郷帳では八坂やさか庄の上庄かみしよう村のうちに含まれる。元禄郷帳では高一〇一石余。文久三年(一八六三)の田畑根付目録(工藤家文書)では田八町八反・畑六町一反とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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