岡山新田(読み)おかやましんでん

日本歴史地名大系 「岡山新田」の解説

岡山新田
おかやましんでん

[現在地名]鈴鹿市道伯町

三日市みつかいち村西南部に開かれた新田で、三日市新田、開拓者の疋田市左衛門の名から市左衛門新田(亀城兎園記)、さらにその法号から道伯どうはく新田ともいう。新田の位置は国府こう村にわたり、南方はいわゆる道伯台地であり鈴鹿川による灌漑の困難な地で、付近には近世の新田村が多い。疋田家の先祖神戸信孝家臣で、のち子孫は三日市村に居住した土豪的農民であった。市左衛門は正保五年(一六四八)亀山藩主本多俊次の許可を得て開墾に着手した。同年正月の新田畠開作之定(疋田家文書)には

<資料は省略されています>

とあり、「惣高之内五分壱御免許分はため池之堤手前より仕立、新田畠興行いたし、永代拙者拝領仕候間」と、右の条件で入植者を募っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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