岡本宿
おかもとしゆく
[現在地名]蒲生町岡本
岡本村に置かれた御代参街道の宿駅。石原宿(現日野町)と合宿で、下りが当宿、上りは石原宿を利用した。当地で常楽寺村(現安土町)方面へ向かう通称安土越の道や上麻生から日野川沿いに北西に向かい中山道へ通じる通称京道などが分岐していた。万延元年(一八六〇)に当宿から武佐宿(現近江八幡市)、八日市宿、鎌掛宿(現日野町)、水口宿(現甲賀郡水口町)に継立てられた馬数は四八九疋、人足二千八七二人であった(岡本共有文書)。継立は岡本村一村であったが、寛政一一年(一七九九)通行料の増大等のため助郷を願出、文化一〇年(一八一三)には市子沖村・市子川原村・市子松井村・下南村・新堂村などが助郷となり(同文書)、明治元年(一八六八)の助郷組替により、当宿および石原宿の助郷は小谷村(現日野町)、鋳物師村、上小房村となった(鎌掛共有文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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