岡本甚左衛門(読み)おかもと・じんざえもん

朝日日本歴史人物事典 「岡本甚左衛門」の解説

岡本甚左衛門

没年天保13.6.21(1842.7.28)
生年:安永3.7.10(1774.8.16)
江戸後期の新田開発の功労者。名は祐次。石見国(島根県)の那賀郡七条村の庄屋祐邦の子。文政2(1819)年,同村に属する高原原野,別名狼の巣といわれていた七条原開拓を計画し,浜田藩に願い出て許可を得,私財を投じて翌年より着手した。まず飲料用に数カ所の井戸溜め池造成に成功,次いで灌漑用の6カ所の溜め池と山越えの水路6本を設け,同4年には鉄山者80名余を率いて七条原に移住,鉄山開発のかたわら,新田開発のための移住者を募った。同12年までに開発はほぼ完了,戸数50戸,田11ha余,畑5.5ha弱,荒漠たる原野は一新開村(大字七条のうち新開)に一変した。<参考文献>島根県内務部編『島根県旧藩美蹟』

(松尾寿)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡本甚左衛門」の解説

岡本甚左衛門 おかもと-じんざえもん

1774-1842 江戸時代後期の開拓者
安永3年7月10日生まれ。石見(いわみ)(島根県)那賀郡七条村の庄屋。文政2年私財を投じて,七条原の荒地に12haの水田をひらき,50世帯の新集落をつくった。天保(てんぽう)13年6月21日死去。69歳。名は祐次。

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367日誕生日大事典 「岡本甚左衛門」の解説

岡本甚左衛門 (おかもとじんざえもん)

生年月日:1774年7月10日
江戸時代後期の石見国の新田開発の功労者
1842年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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