岡松村（読み）おかまつむら

日本歴史地名大系

岡松村
おかまつむら

• 宮崎県：えびの市
• 岡松村

[現在地名]えびの市岡松

内竪（うちたて）村の南、川内（せんだい）川北岸にある。北を同川支流白（しら）川が東流する。川内川北側の河岸地帯に沿って西向して大隅国吉松（よしまつ）（現鹿児島県吉松町）へ至る往還川北（かわきた）筋が通り、現岡松神社前から西向して馬頭観音横をさらに西に向かい般若寺（はんにやじ）越に合流して菱刈（ひしかり）（現鹿児島県菱刈町）へ向かう宮之平（みやのひら）越が通じていた（えびの市史）。江戸時代には吉田（よしだ）郷に属した。寛文四年（一六六四）の諸県郡村高辻帳に村名がみえ、表高四五四石余。「三州御治世要覧」では内高五一一石余。旧高旧領取調帳では高五六八石余。天保四年（一八三三）には当村の一部（石高不明）を含む四四ヵ村内五〇〇石が市田長門に与えられた（「知行目録」旧記雑録）。

岡松村
おかまつむら

• 福岡県：大牟田市
• 岡松村

[現在地名]大牟田市白銀（しらがね）

池田（いけだ）村の東、白銀川流域にある。天文一九年（一五五〇）頃と推定される年月日欠の三池氏等知行坪付（田尻家文書／佐賀県史料集成七）に「おか松」三町がみえ、同年の三池親員討伐の勲功により大友義鎮から田尻親種に与えられたとみられる。その後親種の子鑑種は龍造寺隆信に従い、天正七年（一五七九）頃には同氏から「おか松」三町の知行を認められていたらしい（年月日欠「下今福村等田地坪付」同文書／佐賀県史料集成七）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」