岡清兵衛(読み)おかせいべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡清兵衛」の解説

岡清兵衛 おか-せいべえ

?-? 江戸時代前期の浄瑠璃(じょうるり)作者。
寛文-延宝(1661-81)のころ,和泉(いずみ)太夫の正本作者として,「金平物語」「坂田金平論」など金平物をおもに執筆し名をはせた。貞享(じょうきょう)4年(1687)7月に死去したとする説がある。江戸出身。名は重俊。著作に「うぢの姫切」「頼光跡目論」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岡清兵衛の言及

【金平浄瑠璃】より

…その芸風は《関東血気物語》に,2尺(約60cm)ばかりの鉄の棒で拍子をとり,人形の首を抜きなどしながら語ったと伝え,その語り口の豪快激越さがうかがわれるが,現在ではその曲節は不明。また,《故郷帰の江戸咄》に〈和泉太夫が浄瑠璃は岡清兵衛といふ者作る〉とあり,現存の和泉太夫の正本にもその名が見える。ほかに,虎屋永閑,虎屋源太夫,井上大和少掾,伊藤出羽掾などもこれを語り,現存正本によると作者に四野宮孫四郎,岡五郎兵衛などがいたことが知られる。…

※「岡清兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む