岡田満(読み)おかだ みつる

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡田満」の解説

岡田満 おかだ-みつる

1894-1913 大正時代国家主義者
明治27年12月17日生まれ。大正2年中国第二革命の指導者張勲(ちょう-くん)の部下がおこした事件で,対中国強硬論がたかまり,友人宮本千代吉と共謀して,外務省政務局長の阿部守太郎暗殺。3日後の大正2年9月9日割腹自殺した。20歳。福岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岡田満の言及

【阿部守太郎暗殺事件】より

…しかし翌13年夏の中国第二革命に際しては,陸軍の策謀もあって兗州(えんしゆう)事件,漢口事件,南京事件など日中衝突事件が発生し,政府の処置が軟弱であるとの批難が陸軍,野党,大陸浪人の間に高まった。そのため9月5日,大陸浪人岩田愛之助の影響をうけた岡田満,宮本千代吉の2青年は阿部局長を自邸門前で殺害した。斬奸状では阿部局長の満蒙問題への消極策と袁世凱援助策を攻撃している。…

※「岡田満」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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