岡野町村(読み)おかのまちむら

日本歴史地名大系 「岡野町村」の解説

岡野町村
おかのまちむら

[現在地名]高柳町岡野町

岡田おかだ村の南、西は黒姫くろひめ山、南は高尾たかお村、東は山中やまなか村。集落鯖石さばいし川沿いに集まる。文明三年(一四七一)一二月二七日の毛利越中守宛越後守護上杉氏奉行人奉書(毛利安田氏文書)によると「高柳之内橋爪名」などを領した毛利房朝が甥の安田毛利重広(越中守)に滅ぼされ、重広が代わってこれらの地を領有している。「橋爪名」は鯖石川右岸沿いの字橋詰はしづめであろう。元和二年(一六一六)から同四年に長峰藩牧野忠成に属した時を除いて高田藩に属し、享保九年(一七二四)から幕府領、寛政一〇年(一七九八)与板藩領、文化一二年(一八一五)再び幕府領となって明治に至る。明暦元年(一六五五)の未御竿入田帳(大倉忠政氏蔵)が残る。一部破損しているが、鯖石川沿いのそでしま押廻おしまわし後山うしろやま河内沢口こうちざわぐち田地が六尺三寸竿をもって検地されている。正保国絵図では「岡ノ町村」高二一〇石余。天和二年(一六八二)の検地帳写(高柳町史)では田一九町一反余・畑一四町一反余・山三八町三反余(ただし一〇ヵ村の入会山)・青苧畑二反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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