日本歴史地名大系 「岩内道」の解説 岩内道いわないどう 北海道:後志支庁岩内道積丹(しやこたん)半島を周回する道路で、現国道二二九号の前身となる。岩内支道ともいう。一八五〇年代後半頃、シャコタン、ビクニ両場所の請負人岩田屋金蔵がシャコタンの日司(ひづかさ)地区(現積丹町)からビクニの小泊(こどまり)地区(現同上)までの四里、ヨイチ場所の請負人竹屋長左衛門がフルビラ境までの二里を開削していた。明治期にその整備が進められ、明治一五年(一八八二)当時岩内・泊(とまり)・古宇(ふるう)・積丹・古平(ふるびら)・余市(よいち)に駅逓が設置されていた(「事業報告」第四編)。同一八年美国(びくに)郡船澗(ふなま)村(現積丹町)と積丹郡野塚(のづか)村(現同上)が開かれた。「北海道志」巻九によれば、余市―古平(この間五里一〇町)―積丹(同五里一四町余)―古宇(同八里四町余)―泊(同三里二七町余)―岩内(同三里六町余)の路程。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by